派遣社員の顔合わせで選考は禁止なのになぜ落ちるのか

派遣社員の顔合わせとは

派遣会社が派遣先に派遣社員を紹介するためにスキルシートというものを派遣先に提出しています。
スキルシートは派遣会社でまとめてくれますが、個人の詳細の経歴まで把握していないことがあるので、これまでの職務経歴(学歴や派遣された企業名は記載しない)や取得資格、スキルについては、記載をお願いされることがあります。

履歴書やキャリアシートと違うのは、個人を特定するような氏名、学歴、住所、性別、年齢を記載してはいけないことになっていて、写真も貼りません。
あくまでも経歴だけを元に派遣先は、選考をする必要があります。

但し、個人識別のため苗字と名前のイニシャルのK.Hさんと記載したり年齢も30歳代前半とか50歳後半というような記載をして提出している場合があり、特に年齢は、派遣先で選考の理由にする大事な要素で、長く就業してもらいたから若い人が良いとか派遣先の担当者より年上だと扱いにくいから経歴は良くても年齢で落とされるのは良くあることです。

本当は年齢を理由に選考してはいけないので、○○歳前半とか後半で年はわかってしまうので年齢を特定するようなことを記載しちゃダメなんですけどね。

派遣先の担当者がスキルシートを見てこの経歴なら問題なさそう、この経歴ならうちの業務をやれそうと判断し年齢も問題ない(←本当はだめです)と判断した場合『顔合わせ』というのが行われます。

顔合わせとは派遣先の担当者と実際に会い、業務内容に関する打ち合わせや職場見学を行うことです。

派遣先の担当者としては、
「どんな人が来るかわからないので実際に会って話してみたい」
「コミュニケーションは問題なく取れる人なんだろうか?」
「この経歴の部分をもう少し詳しく知りたい」
と思っていますし

派遣社員としては、
「どんな担当者なんだろうか?」
「担当営業から聞いた業務内容ではよくわからないので詳細の業務内容を知りたい」
「どんな職場なんだろうか職場の雰囲気を知りたい」

という疑問があるので実際に会いお互いをマッチングする場になります。

顔合わせの流れ

①待ち合わせ

顔合わせは企業の採用面接と違い派遣先担当者と派遣社員の1対1で行うことは無く、必ず派遣元の担当営業者が同席をします。
派遣元に待機している時期であれば、担当営業者と一緒に社用車で訪問することもありますが、基本的には派遣先の正門前とか最寄りの駅で担当営業者と待ち合わせをし合流してから派遣先に向かいます。

②受け付け

最近はどこの企業でもセキュリティゲートを設置しているころが多く受け付けで来客用のIDカードを発行してもらい派遣先内に入ります。
派遣先内に入ると応接室とか来客室に通され、そこで派遣先担当者が来るまで待機していることになります。
顔合わせの目的に職場見学とありますが、実際に業務や作業している様子を見せるために職場内を案内してくれたり開発中の製品を見せてくれるというのは、機密の観点や来客用のIDカードで入れる場所はごくわずかな場所に限定されていてセキュリティの問題で、職場見学が実際に出来るところは、まず無いと思っていて下さい。

セキュリティゲートを入った会社の外観や通された応接室や来客室を見ることぐらいしかできないので、顔合わせに行っただけでその会社で働くイメージを掴むことは難しいと思います。

③顔合わせ

派遣先担当者が入室したら氏名を名乗り、名刺があれば名刺交換をして顔合わせがスタートです。
まず、初めにスキルシートを見ながらこれまでの職務経歴や所持しているスキルを説明します。
派遣元担当営業が同席しているのでフォローをしてくれますが、働きぶりを直接見てくれていたわけではないので、自分の経歴ぐらいスラスラと要点良く説明できるように派遣会社が作成するスキルシートは事前に見せてもらっておいたほうが良いです。

次に派遣先担当者から就業後に行ってもらう仕事内容について具体的に説明があり、経歴の部分について詳細を知りたいため質問があったり、所持しているスキルのレベル感についての確認があると思います。
過去に「こんな業務をやってもらう予定だが問題ないか?」とか「以前の派遣先ではこんな問題が発生した時どのように対処していたか?」なんてちょっと答えに困るような質問を受けたことがありましたね。

最後に「何か質問がありますか?」と聞かれるので、疑問点や不明点があれば質問しましょう。

④顔合わせ終了後

顔合わせの段階で、終始和やかに話しが進みとんとん拍子にいつから就業が可能かとか具体的な話が決まってしまえば良いですが、そうでない場合は後日派遣元営業担当から合否の連絡があります。
顔合わせ時の言動やスキルのミスマッチで落とされることは普通にあるってことです。
逆に職場環境や業務内容が自分には合わないと判断したなら派遣社員側から断ることが可能です。

実際に顔合わせで落とされた理由。

顔合わせは派遣先に就業するまえに業務内容の打ち合わせや職場見学を行う確認作業のようなもので、ここでの言動や他の理由で不採用にすることは法律上してはいけないことになっていて、あくまでも顔合わせなので派遣社員が派遣先を訪問して、この派遣先で働いていけるか、働きたいかどうかを判断をする場になります。
労働者派遣法では事前の面接や個人の特定行為が禁止されているにもかかわらず、建前上は顔合わせだけど実際の現場では面接のように選考の場として扱われていて、顔合わせで落とされるってことが多々あります。
実際にどんなことで落とされるのかを紹介していきます。

『未経験者だから』

ちょんいえが初めて派遣社員となり研修期間を1ヵ月過ぎたころ出向する企業を決めるため初めて顔合わせで派遣先に伺いました。
この派遣先は航空機関連の部品を開発しているところで、航空業界では、国際単位系であるメートル法を使わずにヤード、ポンド法で図面を書くためあまりなじみが無くやっていけるのか不安がありましたが、普通に顔合わせで落とされました。
理由は、単純にスキル不足。
だって、派遣社員になる前は機械設計の業務をしていなくて学校で勉強はしたものの実質実務経験は”0”でしたから

スキルシート見た時点で経験があるかどうかはわかると思うんで、顔合わせなんてやらなくて良かったと思うんですけどね。

この後の企業の顔合わせで、未経験でもうちで教育して育てるから大丈夫って言ってくれるところがあり就業が決まったので良かったですけね。
20年ほど前のことですが、今では、派遣社員を未経験でも良いって言ってくれる企業はまず無いと思います。

『あなたは潰れる』

初めて派遣として就業していた派遣先が、工場移転により派遣が終了し次の派遣先を決めるために顔合わせに行きました。
顔合わせに行った企業は大手自動車製造会社の開発業務で、直接その自動車製造会社で派遣として雇われるのでは無くて一度、自動車製造会社がグループで持っている派遣会社に派遣されそこから自動車工場の派遣に行くというものでした。

その当時ちょんいえの派遣元は自動車製造会社と直接の口座が無かったため派遣元から仲介の派遣会社を介して派遣先に就業するという二重派遣というのが普通に行われていました。

顔合わせでは、それまで行ってきた経歴や前職場での業務内容を一生懸命アピールして説明したのですが落とされました。

落ちた理由は、配属される部署が開発業務だけではなく他部署の人と関わる業務が多く、他部署の人とうまく調整して業務を進めて行かなければいけないため顔合わせで話しをしている雰囲気でちょんいえの場合は、そういった業務に向いてないと判断され潰れてしまうと言われました。 設計のスキル不足というよりは、均衡能力を問われたようです。

今では他部署の人に対してメール連絡や電話、設計レビューやMTGを開催して調整して業務進めているんですけどね。

でもこの派遣先は落ちて良かったと思っています。

元々この自動車製造会社の関連グループ会社の正社員として務めていた経験があり、自動車関連の会社のやり方や雰囲気が大嫌いだったので自動車関連の派遣には行きたくないと思っていたこと

また、就業場所が地下鉄で確か18駅とそこからさらに乗り換えで3駅というクソ田舎に工場があり地下鉄は特急とか快速なんてなく各駅停車なんで、通勤に片道1時間半と時間が掛かりすぎ顔合わせで1回ぐらい訪問するぐらいなら良いですが、毎日通勤するのは正直しんどいと思ってました。

『話しが噛み合わない』

これは、ちょんいえのケースではなく最近まで一緒の派遣先に就業していたNさんのケースの場合です。
派遣先で単価が合わなくなり、派遣終了となったNさんが次の派遣先を決めるために顔合わせを5社とか6社行っていますが中々就業先が決まらないようです。
その理由は、自分の話したいことをダラダラと回りくどく話して話しが長かったり、派遣先担当者からの質問に対しての答えが適切ではなくて結局何が言いたいのかわからないという点で落とされていました。

一緒に派遣先にいて話しをしている中では、そんなことはあんまり感じられなかったのですが、自分の話すことの要点をまとめられない人や質問に対してトンチンカンの回答をするような人はやばいですね。
いくら経歴は良くても話しが噛み合わない人とは一緒に仕事をしたくないと思われますし、仕事が出来ない人と判断されてしまいます。

顔合わせが雑談レベル? すんなり就業が決まるケース

顔合わせをする前からほぼ就業が決まっていて、顔合わせをするにしてもいつから就業が可能なのか後は日程を決めるだけみたいなそんなケースがあります。
こんなケースはまれだと思うのですが、現在の派遣先ではちょんいえ自身も含め、同じ派遣元メンバーでも何人かが経験しています。

『同じ派遣先内の異動』

大手派遣先では、複数の事業部で異なる製品を開発していることがあり、所属している事業部では不景気で、派遣社員を切らなければいけないような状況でも他の事業部では売り上げが好調で、人手が足りないってことがありますし同じ事業部内でもグループが違うとヒマなところと忙しいところがあります。

このような場合は、一度その部署での派遣は終了になりますが、期間をほとんど空けずに違う部署で再度同じ派遣先に就業をすることがあり、一応形式だけの顔合わせをすることがあります。

同じ派遣先内なので、仕事のやり方やその会社で使うCADなどのツールに慣れているし、派遣先の雰囲気にも慣れているので、すんなり就業が決まることが多いですね。

派遣先の担当者間でどんな派遣の人だったか、どのくらい仕事が出来たのか同じ社内同士の人なので情報交換もできますし、顔を知っている方や一緒に仕事をした方が次の担当者になる場合もあるので、キャリアシートの提出や顔合わせ自体やらないってこともあります。

『同じ派遣先に出戻り』

予算的な都合で派遣が終了となっても2,3年経つと派遣先の業績が復活し予算的に余裕がでて忙しくなってくると再度派遣社員を雇いたいとなり、仕事が出来る派遣社員であったならば以前と同じ人を希望される場合があります。

スキル不足とか何か問題があって派遣終了になったわけでなく、予算的な都合だけだったので、ブランクがあるにしろ派遣先の仕事のやり方に慣れているしその派遣社員のことも知っているので、そりゃぁ同じ人が良いと思うのは普通のことですよね。

別の派遣先で就業しているとそこを終了させなければいけないとか、たまたま派遣元で待機している時期だったりとかのタイミングの問題はありますが、タイミングさえ合えばこの場合も形式だけの顔合わせを行ってすんなり就業になります。

『先輩社員がいる場合』

既に派遣先で同じ派遣元の先輩が、派遣社員として就業していて実績を残している場合は、この人と同じ会社の人なら大丈夫だろうとか、先輩社員が面倒を見て教育してくれるならという条件付きで顔合わせ時に多少のスキル不足やコミュニケーションに難があっても選考が甘くなる場合があります。

また、顔合わせの前に先輩社員と後輩社員が面談を行って派遣先の雰囲気や派遣先担当者がどんな人なのか伝えられますし、派遣先でどんなスキルが必要なのかアドバイスも出来ますからね。

実際に現在の派遣先では、未経験者の派遣社員は雇わない方針なんですが、ちょんいえがいるということで設計未経験者の同じ派遣元の社員を雇ってくれたときがあります。

最後に

派遣社員が派遣先に就業するためには、スキルシートによる経歴を提出し1次審査の書類選考、顔合わせという名の実質選考の場である2次審査をパスしないと就業することができないということです。
まれな例はありますが、顔合わせが選考の場になっているというのはまぎれもない事実です。
派遣先としては派遣会社から的外れな人が来ないように選別する必要があるので仕方のないことかもしれません。

顔合わせで落とされることは珍しいことでは無く、1回2回落とされるのは普通に経験することだと思います。
顔合わせをしているのは、自分のところの派遣会社だけではなく競合他社もやってますから競合他社の派遣社員に競り負けることだってあります。

ただ、Nさんのように5回も6回も顔合わせをやって落とされ続けるというのは、その人本人に根本的な原因があるので、同行している担当営業に何がダメなのかを聞いて対策をしないと就業は難しいでしょうね。

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