派遣先が豪雨で水で沈む。 その後の復旧作業が地獄だった話し。

最近、30℃を超えるような猛暑日が続いたり記録的な豪雨で大きな災害となる異常な気象が続いている。

先月7月にあった200人を超える犠牲者を出した西日本を中心とする豪雨災害や東から西へ進む通常とは違う進路をたどった台風12号など「これまでの経験が通用しない可能性がある」とメディアがこぞってこの言葉を連呼していた。

自然災害が起こるときは、予測する事が難しい異常な事態が発生しているときであり自分の経験則なんて、あてにならないのが普通であり人間がいかに無力であるかを思い知らされる。

こういった災害では、土砂で埋まった住宅や川の氾濫の様子、床上浸水の映像が取りざたされているが、都市部では住宅だけの被害ではなく会社や工場も被害にあっているということを忘れてはならない。

ちょんいえも今から約18年前、派遣先として就業していた工場が水害の被害に遭ったことがあり、このときの様子を紹介したいと思います。

会社からの帰り道がえらいことに

その日は、激しい雨が降り続いていたが、忙しかったこともあり普通に22時まで残業をして帰宅をしようとしていた。

ちょんいえが住んでいたアパートまでは、派遣先から自転車で10分ほどの距離の近所だったが、川を一つ越えないなくてはいけなくて橋にさしかかったときに消防車が橋の上で待機して消防団員が数人集まりしきりに橋の下を覗いていた。

『何だろう?』と思って自転車を止めて橋の下を覗いてみると川の水位が橋げたのすぐ下まで迫っていた。(完全に危険水位超えていた)

「こんな水位今まで見たことが無い...なんかやばい」と思いコンビニで食料をちょっと多めに2、3日分買って急いで帰ろうと路地を曲がった先の光景を見たときに唖然としました。

路地を曲がった先は、すでに浸水が始まっていて、一面膝下まで水につかっている状態でした。

自転車だったのと夜で真っ暗だったので、一瞬躊躇しましたが、その道を通らないと家には帰ることができないので、仕方なく水の中を自転車を漕いで帰ることに

深いところでは腰のあたりまで水がきていましが、自転車って意外と水の中を安定して漕ぐことができるんだってこの時初めて知りましたね。

家の近くに来ると田んぼや畑が多かったせいか、それが貯水池のような役割をしていてアパートの周りは全然浸水していなかったので、なんとか家にたどり着くことができました。

三日間の自宅待機

一晩寝て起きて外を見てみると一面が下の写真のような状態でした。

どうやら夜中に堤防が決壊したらしく、昨晩は大丈夫だった家の周りも水没している状態でした。

アパートは3階に住んでいたので、家の中に水が入ってくることはなかったのですが、駐車場に止めてあった車は完全に水に浸かっていました。

隣の喫茶店の駐車場が少し高台になっていてそこに車を移動させておけば助かったんですが、もう水が来た時にどこに移動しても一緒だとあきらめてしまったのが失敗でした。

ローンを払い終えたばかりで、これで少しは楽ができると思ってた矢先で、車両保険にも入っていなかったので、エンジンも掛からないただの鉄の塊になった時には、マジかって感じでしたけどね。

その日は自衛隊が出動し避難勧告が出ていましたが、一面水浸しで動くこともできなかったのと幸いにも電気、ガス、水道のライフラインは止まることはなかったので、自宅にいたほうが良いと判断しました。

少し場所が離れるだけで停電や断水しているところが多かったですが、風呂に入ってクーラーのある部屋でゲームして過ごし食料も買い置きがあったので以外と快適に過ごせましたね。

ただ、水が完全に引くまでに結局3日間掛かり外出することも出来ず自宅での待機となりました。

派遣先の復旧作業

ようやく水が引き、派遣先から出勤が可能な人は、出勤をして下さいと連絡があったので、出勤してみると工場のあった場所が一番水害の被害がひどい地域だったらしく、人の身長を超えるような水が押し寄せていたため1階部分は完全に水に浸かっていた水の跡が付いていました。

設計の部署があった場所は工場の2階部分だったので、浸水は免れてパソコンや図面が水に浸かることはなかったのですが、製造工場は1階に全てあったので、ここにあった機械や設備は全てダメになっていました。 

その当時、図面は半透明のトレッシングペーパーや青焼きと呼ばれる紙の原紙で管理していましたしCADで図面管理もしていたので、設計の部署が水に浸かっていたら紙図面は使い物にならないしパソコンやサーバーにあるデータは全て消えてもっと甚大な被害になっていたと思います。

どこの派遣先に行っても開発や設計の部署を1階に設置しないのは、こういう浸水の被害を想定してなんでしょうかね?

工場に出勤したものの通常の業務が出来る状態ではなく、まず1階部分の製造工場を復旧させなければいけませんでした。

川の水が氾濫したということは、下水や汚物まみれの水が浸水しているので、工場の建屋の床や壁をブラシで掃除をし、水に浸かったものは大体使い物にならないのでゴミとして外に運び出す作業を行いました。

それが終わると工場の動力源となるモータや減速機がほとんど地中に埋めて設置してあるので、これを全て運び出しバラして掃除をして使用できるものはまた元の場所に設置をするという作業を延々と繰り返す作業でした。

しかも真夏だったので、汗だくでの作業でしたし1ヵ月間は工場が停電していてクーラーも無い状態での肉体労働を強いられ食堂も浸水したため毎日の昼食がコンビニ弁当で温かい食事も取れず毎日の作業がとてもきつかったです。

こういう復旧作業って業者に頼んだりするもんだと思っていたんですが、社員総出で部門関係無くやっていましたから、こんなきつい作業やらされるならとっとと派遣契約終了してもらったほうが良かったですね。

結局、工場が復旧するまで2カ月間を要しました。その間ず~~と復旧作業です。
 
2カ月間完全に工場の操業を停止していて、それ以前に仕事を受注していたところもあったわけで、この状態をわかってもらえるお客さんばかりなら良いのですが、中にはわかってくれないお客さんもいて社員の多くは火消しに奔走していましたし納期が既に過ぎている業務を必死でこなすというなんだか意味不明の業務が続きました。

で、この派遣先は、この水害の損害額がたしか40億ぐらい出たと記憶していますが、これが原因で事業を縮小して工場を他県に移転することになり、それと同時にこの派遣先での派遣契約は終了となりました。

最後に

この派遣先が、今現在どうなってるんだろうと最近になって調べてみるとゲリラ豪雨などによる都市浸水対策に役立つサービスの事業展開なるものをやっていました。

ちょんいえが派遣で就業していたときは、ただのモノづくりをしている企業だったので以外な事業に手を出していると驚きましたが、工場がまるまる浸水するというめったに経験できないことがあったからこそ気づけるサービスなんだなぁと感じましたね。

ランキング参加してます。
おもしろくなくてもポチッと応援お願いします。
にほんブログ村 就職バイトブログ 派遣社員へ
にほんブログ村


派遣社員ランキング